「モノがダブって見える」「二重に見える」という、

いわゆる「両眼視」に問題があるお客様のメガネは、

「プリズム度数」という、特殊なレンズを使用しますので、

「慣れにくい眼鏡」ということになります。

そんな「プリズム度数」の指示がある

眼科さんの処方箋をご持参くださったのは、Mさま。

「両目でみるとダブるので、いつも片目でみるようにしています」とのこと。

Mさまにとっては、それが普通の事ですが、

やはりそれは両目で見えるようにできればした方がいいです。

TITANOS D0028(BK1)

仕上がったメガネは、普通のおしゃれなセルフレームですが、

じつは、レンズはかなり特殊。

プリズム BASE IN 5プリズム

内側のレンズが、かなり分厚くなっています。

ですので、メタルフレームのような細いフレームですと、

分厚さが強調されますので、あえてのセルフレームを選択していただきました。

特殊なレンズが入った、特殊なメガネですが、

裏側からみてもらっても、とてもキレイにレンズが収まっているのがわかると思います。

ただ、これまでメガネを掛けず、片目で見る習慣になれている 

Mさまにとっては、全然違った見え方を初めて経験されるわけですので、

少しづつ、楽な場面で装用していただけるようにご説明させていただいています。

特殊なプリズム度数のメガネを、克服されたお客様もいらっしゃいます。

昨年、Mさま同様「モノが二重に見える」と相談いただいたTさま。

お作りして数か月は、慣れにくいご様子でしたが、

一度慣れていただいた後は、快適にメガネを掛けていただけるようになりました。

今回は、プリズム度数の入った、タブレット・スマホ用のメガネをお作りいただきました。

ONIMEGANE OG7211(ABR)

「去年、初めてプリズムのメガネを掛けたとき、すごく違和感あったけど、

慣れたら、もうこのメガネじゃなかったら、掛けられないわ」とお話くださいました。

今回のタブレット用のメガネも、両目で楽に見えるようになっていますので、

お好きなドラマを好きなだけご覧くださいね。

以前は、かなり強度近視でガラスレンズのメガネを掛けておられた Oさま。

数年前に白内障の手術をされ、近視の度合いはかなり軽くなり、

ガラスレンズから卒業されたのですが、以前の癖でレンズを磨きすぎて、

プラスティックレンズが傷んでしまったので新調していただきました。

HAMAMOTO HT7008(1)

Oさまの場合は、手術以前より「プリズム度数」のメガネをおかけでしたので、

それほど違和感はないと思いますが、それでも少しづつ進行していますので、

慣れないうちは、お車の運転は慎重にお願いしています。

 

「プリズム度数」のメガネは、視力測定も何度かしないといけませんし、

出来上がるメガネも、十分知識のある「眼鏡士」でないと、作れないと思います。

「二重にみえる」「ダブって見える」というような自覚のあるお客様で、

今までのメガネでは、満足できなかったお客様がもしいらしたら、

一度、ご相談いただければと思います。

ただし、出来上がった眼鏡に慣れるにも、

多少お時間が必要になる場合がありますので、ご了承くださいませ。