「変なお願いに来たんですけど、いいですか?」と、申し訳なさそうにご来店くださったO様。
「私の度数にあったレンズをこれに入れて欲しいんですけど、できます?」⤵
詳しくお話をお聞きすると、O様はライフルが趣味で、ライフル協会では理事もされていると。(=゚ω゚)ノ
強度の近視でコンタクトはしないため、20年ぐらい前に眼鏡屋さんで加工してもらった、
度数入りのスコープを使っていたが、古くなったので、新しいスコープが欲しい。
という事で作ろうとしたが、以前作ってくれたメガネが屋さんはもうなく、チェーン店などまわってみたが、
どこも見ただけで無理ですとか、調べてみたが加工できないと断られたりしたそうです。
そんなお話を聞きながら、私は頭の中で色んな方法を考え、結論はでないまま、
「何とかできるかもしれないで、やらせてください」とこちらからお願いしていました。(*^^)v
最悪、眼鏡学校時代を思い出して手で削ればいいかと思いながら、一番の問題は、外径が23mmしかないという事。
今のレンズはレンズの表面に、傷防止やほこりが付きにくいようにコーティングされているため、
とてもすべりやすいので、レンズをはさむ部品の横幅が広くなっているのです。
そこで、以前の加工機に使っていた部品があることを思い出し探してみると、
これならなんとかできると喜んだのですが、
加工機で加工しようとすると何度スタートボタンを押しても、エラーが出続けます。
私のネットワークを使っていろんなお店や先輩に聞いてみたがわからず、
半分、手で削る覚悟をしながら、加工メーカーさんに問い合わせてみると、
何と使っている加工機には、裏メニューなるものがあるということを教えてもらって、
その設定にしてみると、無事セッティングすることができ、試し摺りをしてみてもバッチリ加工できました。
実は、O様のご希望は、ガラスレンズでということでしたが、
ガラスレンズで加工をすると、何度加工しても薄すぎて割れてしまったのでプラスティックレンズになりました。
近視の度数が、S-8.00で乱視もあるため、プラスティックでも超薄型レンズで加工いたしました。
眼鏡士は、視力測定やフレーム選びのファッションの知識なども必要ですが、
基本的には技術屋さんかなと思う事があります。
もちろん、できないこともたくさんあると思いますが、お困りのことがあればご相談くださいね。
スポーツするうえで、道具ってとても大切ですよね。そのお手伝いができてよかったです。
とりあえず、ライフルのスコープに度数を入れたいお客様があれば、当店にお任せください。(^^)v
スポーツといえば、明日の定休日は草野球に行ってきます。
今年初のダブルヘッダー(二試合)だそうです。( ゚Д゚)
明日は、48歳のおっさんの体力と、お天気が心配です。