「塩梅(あんばい)」という言葉、
最近ではあまり耳にしなくなったかもしれませんが、
もともとは“料理の塩加減”を意味する言葉です。
でもこの「ちょうどいい塩梅」、
眼鏡にも実はぴったりな表現なんです。
私たち眼鏡士は、
特に近用眼鏡(近くを見るための眼鏡)をお作りするときに、
この“ちょうどよさ”をとても大切にしています。
というのも、「近く」といっても、見たい距離は人それぞれ。
読書をする方、パソコン作業をする方、細かい作業をされる方…
その方のライフスタイルに合わせた“見やすさ”を
実現するためには、度数の細かな調整が必要になります。
たとえば、
お料理がご趣味のKさまは近視で、
普段は遠くを見るための眼鏡をお使いです。
けれど、お料理中は手元の調理やレシピ、
お台所まわりまでをしっかり見たいとのこと。
そこで、少し度数を弱めて、
お料理にぴったりの
「ちょうどいい塩梅」の眼鏡をお作りしました。
また、ご夫婦で食堂を営まれているHさま。
今回はホールをご担当されるご主人の眼鏡をお作りしました。
メニューの説明や注文の記入、
レジ操作など、細やかな作業が多いため、
お仕事中も快適に動けるよう、
これまでよりもさらにフィットする眼鏡に仕上げました。
見え方の“ちょうどよさ”は、
生活の心地よさにもつながります
眼鏡は、ただ見えるようにするだけでなく、
“どう見たいか”“どこで使いたいか”
に合わせて作るものだと考えています。
だからこそ、
これからもそれぞれのお客様に寄り添いながら、
暮らしにぴったり合った
「ちょうどいい塩梅」の眼鏡をお届けしていきます。
見え方のお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。