お嬢様に、
「眼鏡を作るなら、絶対に安田さんとこに行きよ」と言われて、
わざわざ、バスに乗ってお越しくださった、Fさま。
亡くなったご主人のお経を読むための眼鏡が欲しいとのこと。
今まで使っていたメガネでは、すぐ疲れてしまうし、細かい文字がみえない。
そのメガネの度数をお調べすると、簡易検査で作られたことが判明。
短い時間で簡単に眼鏡ができたので、見えにくいのは当たり前。
しっかりよく見えるようにするには、
時間をかけて丁寧に視力測定しないといけないと、
理解はできても、やはりかなりお疲れになられたご様子で、
申し訳ありませんでした。
「こんなしんどい、眼鏡屋さんはじめてやわ」とお叱りも受けてしまいました。
それでも、何とか最後までご協力いただき、
できるだけお疲れの少ないようにとお作りした眼鏡がこちら。
すらすらとお経が読めるようになって、
ご主人様にも喜んでいただけたらうれしいんですけど。
帰り際、最後に、
「色々文句言ってごめんなさいね。これよかったら食べて」と新鮮なお野菜までいただきました。
ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。